『山伏と僕』を読んだ感想|あるがまま全てをうけいれる

山伏というのは修行する人たちなのだという。

仏教と神道とが絶妙に融合した日本の精神空間において、山伏たちによって伝承されたプリミティブな自然信仰、その修行のかたちが紹介されている。

本書を執筆したのは坂本さんという方で、本業はイラストレータ。友人に誘われ軽い気持ちで山伏修行に挑み、その虜になってしまう。

特に印象に残ったのは、冒頭付近で紹介されている山伏の返答の言葉。何を言われても、山伏に許された返事はただひとつ。

うけたもう

“どんなことであれ全てを受け入れる” そんな意味が込められているのだとか。

あるがまますべてを受け入れる・・・などというのは、簡単なようでいて極至難の態度。思わず修行に出かけてみたくなる1冊だった。

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