FireWire800(9ピン)と 400(6・4ピン)を変換する方法 ※Thunderbolt変換の追記あり

イメージ:FireWire

最近のMAC PROやiMACでは、FireWireの800(9ピンタイプ)が標準搭載になり、従来までのFireWire400(6ピンタイプ)の差し込み口は姿を消しました。

しかし、現在使用している外付けのHDDがFireWire400(6ピンタイプ)だという人も多いわけで、これらの機材をそのまま使う場合には変換ケーブルやコネクタが必要になります。

変換コード/コネクタを利用すれば旧機種も活用できる!

私の環境の場合、iMACもMAC PROもいずれも搭載されているのはFireWire800のポートのみです。

しかし、外付けのHDDはFireWire400「6ピン」タイプがほとんどですし、また映像の編集に用いているDVデッキは FireWire400「4ピン」のポートしかありません。

そこで、FireWire800「9ピン」から、FireWire400「6ピン」および「4ピン」へと変換する方法を調べました。

基本的に、変換ケーブルや変換コネクタを用いれば、異なる種類のもの同士でも接続が可能になります。

ただし 変換コネクタ/ケーブルを用いると転送速度はFireWire400と同等になりますので注意が必要です。

管理人メモ
そもそもFireWire(ファイアワイア)とは何か? どんな種類があるの?といった基礎的な知識に関してはこの記事の下部で触れています
MEMO

この記事を書いたのは2010年のことでしたが、その後400どころかFireWire自体がMACに搭載されなくなってしまいました。とはいえ、いまだにFireWire機器をお使いの方もいるかと思うので、FireWireとThunderboltの変換コネクタも紹介しています。

9ピンから4ピンへ変換(800→400)

9ピンから4ピンへの変換には、コネクタ形状のものと ケーブル形状のものがあります(上図はケーブル形状のもの)。

ケーブルタイプ

コネクタタイプ

コネクタ形状のものは、従来の既存の「4ピン—4ピン」ケーブルがそのまま使用できるというメリットがあるのですが、大きさの問題でPCに接続した際に隣接するコネクタと物理的に干渉してしまう可能性があります。

ケーブルタイプのものを購入しておいた方が無難だと思います。

9ピンから6ピンへ変換(800→400:6pin)

9ピンから6ピンへの変換にも、コネクタ形状のものと ケーブル形状のものがあります(上図はコネクタ形状のもの)。

ケーブルタイプ

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コネクタタイプ

コネクタ形状のものは、従来の既存の「6ピン—6pピン」ケーブルがそのまま使用できるというメリットがあるのですが、大きさの問題でPCに接続した際に隣接するコネクタと物理的に干渉してしまう可能性があります(MAC BOOKなど)。

変換コネクタ/ケーブルを用いると、転送速度はFireWire400と同等になりますので注意が必要です。

ThunderboltからFireWireに変換する

以下のようなコネクタを使ってThunderboltとFireWireを変換することができます。

コネクタの口はFireWire800の形状になっています。2017年現在「Thunderbolt—FireWire400「6ピン」に直接変換できるようなアダプタは存在しません。

参考記事こちらのブログ(藤本健の“DTMステーション”)では「Thunderbolt—FireWire800」変換コネクタに加えて「FireWire800—FireWire400(6ピン)」変換コネクタを、ダブルで使用することで オーディオ機器との接続を行った例が紹介されています。

【基礎知識】「FireWire」とは?

極簡単に言ってしまうと、FireWire(ファイアワイア)とはパソコンと外部機器、また映像系のAV機器同士などの接続に用いられるケーブル&コネクタの規格のことです。

USBなどと同じくデータの移動に用いられるものですね。

パソコン関係で用いられる場合は主に外付けのハードディスクとの接続用として、映像関係で用いられる場合は主に、DVカメラとデッキとの接続用として、それぞれ用いられています。

元々は、アップル社が開発しFireWireと呼称していたのですが、後に標準化(一般化)されるにあたって 標準化団体により「IEEE1394」という名前が与えられました。

また、それとは別に 早くからAV機器にこの規格を搭載していたSONYではiLINKという名称が用いられています。

上記のような経緯から、FireWire/IEEE1394/iLINK などの様々な呼び名がありますが、基本的にみな同じもののことを指しています。

この記事では便宜上、FireWire(ファイアワイア)と呼んでいます。

FireWire(ファイアワイア)の種類

FireWire(ファイアワイア)には、転送速度の違いなどによって以下の3つの種類があり、それぞれコネクタの形状が異なるために、購入に当たっては注意が必要です。

FireWire400-4ピン(最大:400Mbps)
DVカメラなどの映像機器やノートパソコンなど小型製品に多く用いられる。コネクタが抜けやすい構造になっているので注意が必要
FireWire400-6ピン(最大:400Mbps)
PCや外付けのHDDなどに用いられている。2008年あたりまでのMACに搭載されていたタイプ。
FireWire800-9ピン(最大:800Mbps)
転送速度を向上させたもの。IEEE1394b。2009年以降のMACに搭載されている *2015年追記:その後FireWire800もMACに搭載されなくなりました。
管理人メモ
【2018.01.09 追記】最近の若い人には「FireWire」とかいっても通じないんだろうな~(遠い目)。

7件のコメント

FireWire について教えてください。
旧式のApple iPod とPCを接続するケーブルを探しています。
端子の一方は、FireWire 400 6pin オス
端子の他方は、USB Atype オス

または、変換コネクターを経て、これに代わるものを組むことができるでしょうか。

すっかり返信が遅くなりましてすみません。
ご質問は「FireWireとUSBの変換は可能か?」ということでよろしいでしょうか(ipod側がUSBでPC側がFireWireでしょうか)?

FireWireとUSBの変換コネクタは、残念ながら存在しないようです。
↓以下のような製品も存在しますが「USB機器を1394(=firewire)に変換したり、1394機器をUSBに変換したりすることはできません」と注意書きがあるように、
技術的に難しいようです。
http://www.sanwa.co.jp/product/syohin.asp?code=1394-RP4UWH

※このような投稿をしていますが私もそれほど詳しいわけではないので、そのへんはご了承ください。

分からなくって困っています。教えてください。
LaCie Fire Wire Speaker 108540をファイアーワイアー400(オス)でアダプターで800に変換して使用していましたが今使っているMacにはサンダーボルトとUSBしかついていません。
接続したいのですが方法を教えてください。

遅くなりましたがLaCie Fire Wire Speaker 108540FireWire400は6ピンのオスです。
今までは古い MacでFireWire800との変換するアダプタを接続し、使用ができました。
新しいMacのThunderboltと接続するためのケーブルか、アダプタが欲しいのです。
よろしくお願いします。

有本様コメントありがとうございます。
私が知る限り、現状で「Thunderbolt—FireWire400(6ピン)」の変換アダプタは存在しないと思われます。

ただ、以下のブログでは 同じような環境でオーディオ機器を接続した例が紹介されています。

・Thunderboltでそのまま使えるFireWireオーディオIF、Saffire PRO
http://www.dtmstation.com/archives/51897894.html

上記ブログによると以下の2つを組み合わせたところ、MAC側で認識されたとのことです。つまり変換アダプタをダブルで使用するということですね。

(1)「Thunderbolt—FireWire800」変換アダプタ
(2)「FireWire800—FireWire400(6ピン)」変換アダプタ

上記の変換アダプタに関しては当記事内で紹介しています。

ただ、私自身は変換コネクタをダブルで使用した経験が無く、また 上記ブログで紹介されているのは 有本様がお持ちの機器とまったく同じものではないので、残念ながら「これなら確実に使えます」とはいえません。その点はご了承ください。

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