ポケトークとili(イリー)の違いは?他の翻訳機と機能を比較してみた

この記事では、ソースネクストから発売されている翻訳機「POCKETALK(ポケトーク)」と、ili(イリー)など他の競合製品とで何がどう違うのか その特徴をまとめています。

はじめに

ソースネクストから発売されている 夢の翻訳デバイス「POCKETALK(ポケトーク)」。

端末に向かって話しかけるだけで、その内容を任意の外国語に翻訳し そのまま音声出力までしてくれます。

しかも 同じ要領で、外国語から日本語への変換も可能なため、ポケトークがあれば 言葉が通じない者同士がいきなりコミュニケーションを取ることも可能なわけです。

さてしかし、世の中にはポケトーク以外にも たくさんの翻訳デバイス・アプリが存在しています。

それらとポケトークではいったい何がどう違うのでしょうか? 気になったのであれこれ調べてみました。

競合する翻訳デバイス/アプリ

ポケトークと競合する翻訳サービス・製品としては以下のようなものがあげられます。

【翻訳専用デバイス】ili(イリー)

ili(イリー)- ウェアラブル翻訳機

瞬間翻訳デバイスili(イリー)はネット接続無しで翻訳を可能とする世界初の小型ウェアラブル翻訳機です。

【翻訳専用デバイス】グローバルトーカー(GT-V8)

語学学習タブレット GLOBAL TALKER GT-V8 グローバルトーカー テキスト翻訳機 音声認識対応

■ 翻訳先言語 ■ アジア言語: 日本語・中国語・広東語・韓国語・インドネシア語・ ウルドゥー語

【翻訳専用デバイス】対面ホンヤク

タブレット型多言語音声翻訳サービス「対面ホンヤク」の提供を開始 | プレスリリース | Panasonic Newsroom Japan

パナソニック株式会社は、ホテル/旅館や観光施設、公共交通機関など外国人が訪れる法人向けにタブレット型多言語音声翻訳サービス「対面ホンヤク」の提供を2017年11月17日から開始します。

【アプリ】Google翻訳などモバイル・アプリ

Google 翻訳 – Google Play の Android アプリ

100 以上の言語に対応。世界がより身近になります

大きく翻訳専用端末と、モバイル用アプリに分かれます。

アプリとの違いに関しては別で記事にしていますので、ここでは翻訳用途に特化したデバイスを取りあげ、ポケトークとの違いを調べてみたいと思います。

翻訳アプリとの違いについて知りたい方は↓以下の記事をお読みください。

ポケトークとGoogle翻訳の違いは?翻訳アプリと機能を比較してみた

2017.12.02

翻訳専用デバイス(翻訳機)の比較

まず 翻訳用途に特化したデバイスとポケトークを比較し簡易的にまとめてみました。情報は2017年12月6日時点のものです。

「翻訳の方向」は、日本語入力のほかに 外国語でも入力可能なものを「双方向」としています。

また「ネット接続」部分の「オンライン/オフライン」とはネット接続環境が必要かどうかの違いです。

翻訳にあたってネット接続が必要かどうかは、このての翻訳デバイスにとって重要なポイントです。翻訳精度や翻訳速度に関して以下のような影響があるからです。

  • ネット環境必須(オンライン)…翻訳精度が高くなる反面、ネットが通じていない場所では使えない。翻訳速度は遅め。
  • ネット環境必要なし(オフライン)…どこでも使用できる反面、翻訳精度はいまいち。翻訳速度は速い。

以下では個人購入が可能な「POCKETALK(ポケトーク)」「ili(イリー)」「グローバルトーカー」の3機種をとりあげ、その特徴をみていこうと思います。

ポケトークの特徴

メーカー

ソースネクスト株式会社/※ポケトークの公式ページ

価格とラインナップ

本体価格は24,800円です。また本体と専用SIM(2年間使い放題)がセットになったタイプもあり、こちらは29,800円となっています。

翻訳の方向性

双方向での翻訳が可能なので、例えば「日本語から英語」や「英語から日本語」といった翻訳が可能です。

ネット接続の有無

使用にあたっては ネット接続環境が必須になります。

本体のみでもWi-Fi環境があれば使用可能ですが、専用SIMを用いれば1枚で各国キャリアのローミングを利用でき、海外へ行ってもSIMカードを抜き差しせずに世界61カ国で通信が可能になります。

音声対応言語(入出力)

音声入力は63言語に対応し、翻訳結果の音声出力は42言語に対応しています

音声出力できない言語に関してはテキストで翻訳結果が表示されます。

翻訳エンジン

翻訳エンジンは使用言語に応じて既存サービスを選択して利用するスタイル。

例えば英語なら「Google翻訳」、中国語なら「バイドゥ」といった形で その都度 最適な翻訳エンジンが選択されます。

操作性

翻訳開始時に ボタンを押すだけなので操作はとても簡単です。

そのほか

ノイズキャンセル機能がついた内蔵デュアルマイクが搭載されるため 人混みでも人の声が認識しやすくなっています。

高田のメモ

ネット環境必須なので、電波が届かない場所では使えません。

またネット接続環境によっては、翻訳までにややタイムラグが生じてしまいます。【2017.12.12追記】その後 実際に使用してみましたが SIM利用時でも1~2秒程度のタイムラグといった感じで、実用にはほとんど支障ありませんでした(ただし回線状況にもよります)。

ただ ネット接続利用(オンライン)であるからこそ 精度の高い翻訳が可能になり、翻訳精度に関しては「大手翻訳会社による第三者評価で 5点満点中4.24点を獲得」したとのことです。

価格・性能ともにこなれていて、この中では一番バランスが取れた端末だと思います。

POCKETALK(ポケトーク)を実際に使用した際の感想を記事にしていますので、そちらも合わせてお読みください。

POCKETALK(ポケトーク)を使ってみた感想と気になった点

2017.12.12

ili(イリー)の特徴

ili(イリー)- ウェアラブル翻訳機

瞬間翻訳デバイスili(イリー)はネット接続無しで翻訳を可能とする世界初の小型ウェアラブル翻訳機です。

メーカー

株式会社ログバー /※ili(イリー)の公式ページ

価格とラインナップ

通常タイプの「ili」と、法人向けの「ili for Guest」の2つのサービスがあります。

以前は法人向けのレンタルがメインでしたが、2018年3月から一般販売も行われるようになりました。

  • 個人向け一般販売価格:19,800円(税抜き)
  • 法人レンタル価格:3,980円/月

また 海外WiFiレンタル事業者「海外専用グローバルWiFi」のオプションサービスとして、個人でもレンタル利用が可能です。



翻訳の方向性

基本的には、日本語を他言語に翻訳するだけの片方向の翻訳です。例えば 英語を日本語に翻訳することはできません。

あくまで片方向「日本語から外国語へ」の翻訳なので、会話のキャッチボールのようなことはできません。

法人向けサービス「ili for Guest」では、別途、専用端末(管理ステーション)を導入することで逆方向での翻訳も可能になりますが、毎回 設定が必要なため頻繁に言語を切り替えるような使用は想定されていません。

ネット接続の有無

ネット接続は必要ありません。

本体内に翻訳エンジンが搭載されているため、環境に左右されることなく素早い翻訳が可能です(約0.2秒)。

音声対応言語(入力のみ)

英語・中国語・韓国語の3言語に対応しています。※対応言語は今後増えていく模様。

翻訳エンジン

独自の翻訳エンジンを使用しています。

操作性

翻訳開始時に ボタンを押しながら話すだけなので操作はとても簡単です。

管理人 高田のメモ

「海外旅行時のワンフレーズ英会話」に特化した翻訳機として作られているため、長文の翻訳や、商談・交渉の場面での使用には不向きです。

しかし、逆に言えば観光用途で海外を訪れた際には、サッと取り出して素早く翻訳してくれるので便利です。

【2017.12.6追記】その後、高田もili(イリー)を購入しました。iliの詳しい機能・特徴などの詳細は以下の記事も合わせてお読みください。

翻訳機「ili(イリー)」2018年モデルを購入!基本性能と特徴のまとめ

2017.12.06

グローバルトーカー(GT-V8)の特徴

語学学習タブレット GT-V8インターナショナル ダブルSIMカードスロット搭載

メーカー

有限会社東江物産 /※グローバルトーカーの公式ページ

価格とラインナップ

対応言語別に以下の3つの機種がラインナップされています(※英語・中国語などの主要言語は共通)。

いずれも 49,800円(税抜き)です。

翻訳の方向性

「日本語から他国語へ」「他国語から日本語へ」の双方向の翻訳が可能です。

ネット接続の有無

オンライン、オフライン両方に対応しています。 ただしオフラインの場合は、対応言語数が少なくなり、翻訳精度も劣ります。

Wi-Fi環境があれば本体のみでネット接続可能です。また NTTドコモ系列のSIMカードを使えばWi-Fiの無い場所でもオンライン利用が可能です。

音声対応言語(入出力)

・オンライン時
機種によって言語は異なりますが、40言語を音声認識して 約20言語に音声翻訳が可能です。

・オフライン時
機種によって言語は異なりますが、約10言語を音声認識して、他の19言語に翻訳します。

いずれも 音声出力できない言語に関してはテキストで翻訳結果が表示されます。

翻訳エンジン

独自の翻訳エンジンを使用しています。

操作性

グローバルトーカーは、基本的に AndroidOS搭載のタブレットです。

音声翻訳は タブレット付属の専用アプリを起動して行います。そのため 電源ONから翻訳開始までには、やや時間と手数が必要です。

管理人 高田のメモ

こちらは 翻訳専用機というわけではなく 基本的には、音声翻訳アプリが入った「タブレット」です。

AndroidOSの端末に、音声翻訳アプリをはじめ「英語学習」「脳トレ」「専門用語辞書」など多数のアプリが付属して販売されています。

なので普通のタブレット端末と同じようにカメラ機能なども備わっており、別途通信契約をすれば 電話・メールなども行えます。

多機能であるがゆえ、翻訳デバイスとしての使い勝手は 他の2製品よりも劣ります。

ちなみに東江物産では、翻訳に特化した専用端末「COMET Langie LT-52」も発売予定とのこと(2018年2月)。こちらも楽しみです。

そのほかの機器

Travis(トラビス)

Travis(トラビス)というオランダのメーカーからPOCKETALK(ポケトーク)にそっくりな翻訳デバイスが発売されています。

Travis|リアルタイムで80言語を音声通訳可能な手のひらサイズの通訳デバイス「トラビス」
Travis|リアルタイムで80言語を音声通訳可能な手のひらサイズの通訳デバイス「トラビス」

実は、このTravis(トラビス)社とソースネクストが共同開発してできた端末が「ポケトーク」です。なので外観などがそっくりですね。

↑写真の製品を 日本人向けに使いやすくカスタマイズしたものが、POCKETALK(ポケトーク)ということになります。

Magic TOK

こちらは、英語、日本語、中国語、韓国語をサポートしている「Magic TOK」という韓国製デバイス。

[ snisquare ] Magic Talk #ブラックwithレザーケース(ダークブラウン) – ウェアラブルトランスレータ、ポータブル音声認識、リアルタイム自動インタプリタ、ウルトラライトBluetooth for Androidのみ
[ snisquare ] Magic Talk #ブラックwithレザーケース(ダークブラウン) – ウェアラブルトランスレータ、ポータブル音声認識、リアルタイム自動インタプリタ、ウルトラライトBluetooth for Androidのみ

「話者の音声を認識し、Bluetoothを介してスマートフォンにデータを転送。専用アプリが翻訳サーバーと連動し、通訳の結果をMagic TOKを介して音声で相手に聞かせます。(公式サイトの説明より)」とのこと。

まとめ

以上、翻訳専用デバイスの特徴をまとめてみました。

これらを踏まえると、ポケトークの優れた点とイマイチな点が見えてきます。

ポケトークがイマイチな点

  • ネット接続環境がないと役に立たない
  • 翻訳に少々タイムラグがある

ポケトークがよい点

  • 専用端末なので操作が簡単
  • 対応言語数が多い
  • クラウド環境で翻訳を行うため翻訳精度が高い
  • 双方向の翻訳が可能なので多様なコミュニケーションが可能
  • 価格的にこなれている

ややお値段が高めですが、機能もほどよくまとまっていて使い勝手も良く、バランスのとれた翻訳デバイスだと思います。

海外旅行での使用はもちろん、外国からの観光客を相手にする国内サービス業の方々にもおすすめですね。

POCKETALK(ポケトーク)は↓こちらで購入できます

POCKETALK(ポケトーク)を購入する

※POCKETALK(ポケトーク)は、ソースネクスト公式サイトのほか、Amazonや楽天などでも購入できます。

ili(イリー)は↓こちらでレンタルできます。


関連する記事

POCKETALK(ポケトーク)関連の記事をいくつか書いています。そちらも合わせてお読みください。

POCKETALK(ポケトーク)の競合製品で、ワンフレーズの旅行会話に特化した「ili(イリー)」の記事も書いています。

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