翻訳機・通訳機を選ぶ際にチェックしておきたい6つの比較ポイント!

現在では、有名・無名のメーカーから数多くの翻訳機が発売されており、何を基準に選べばよいか分からない方も多いと思います

そこで、これまで10台以上の翻訳機を保有してきた"翻訳機番長"こと高田が 機種を選ぶ際のポイントを紹介しようと思います。

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翻訳機を比較する際のポイント!

翻訳機を選ぶ際には、以下の6つのポイントを確認するようにしましょう。

【1】翻訳エンジン:翻訳の精度は?

翻訳エンジンとは 翻訳を行う際の頭脳ともいえるものです。

翻訳エンジンの品質が、翻訳結果を左右します。しかし 現状では 各翻訳機でその精度に大きな差がなく、比較ポイントとしての重要度は低めです。

翻訳エンジンの多くは共有されている

なぜなら、翻訳機の多くが オリジナルの翻訳エンジンではなく、GoogleやVoiceTra、百度(バイドゥ)など大手プロバイダが提供するものを利用しているからです。

これらの機種では、翻訳の際にその都度「英語の場合はgoogle、中国語の場合は百度(バイドゥ)」といった感じで 使用する翻訳エンジンを切り替えます。

そのため、英語や中国語などのメジャーな言語であれば、どの翻訳機も それなりに質の高い翻訳精度が得られるようになっています。

一言メモ
翻訳機がどの翻訳エンジンを利用しているかは非公表となっているケースも多く、比較ポイントとしての重要度は低めです。

【2】翻訳方法:通信環境は必要?

当該の翻訳機がどのような仕組みで、翻訳を行っているかを確認しておきましょう。

現在 主流なのは 大きく以下の3タイプです。

  • オンライン型:ネット経由で翻訳を行うもの
  • オフライン型:商品単体で翻訳が可能なもの
  • 複合型:オンラインでもオフラインでも利用可能なもの

オンライン型 (ネット接続型)

現状、主流の翻訳機はこちらのオンライン型と呼ばれるものです。

こちらは、ネット上に設置された翻訳エンジンとその都度通信を行って翻訳を行います。なので ネット環境がないと翻訳ができません。

ただし、オフライン型翻訳機に比べて、翻訳精度は高く 正確な翻訳結果へのアップデートも頻繁に行われます。また、対応する言語の数も豊富です。

  • メリット:常に高いクオリティの翻訳精度が維持できる。
  • デメリット:通信環境によっては 翻訳までにやや時間がかかる。 ネット環境が無い場所では全く使えない。
  • 代表的なモデル:ポケトークW など

オフライン型

こちらのタイプは 翻訳を行う際の頭脳にあたる「翻訳エンジン」を製品本体の中に内蔵しています。

ネット環境が無い場所でも翻訳を行うことが可能ですが、ネット接続型に比べて翻訳の精度は悪くなり、また選択できる言語も数が限られます。

  • メリット:翻訳が素早い。ネット環境が無くても翻訳が可能になる
  • デメリット:翻訳精度が悪くなる。翻訳できる言語が限られる場合が多い
  • 代表的なモデル:ili(イリー) など

複合型

オンライン型の翻訳機をベースに、一部の言語のみオフライン翻訳にも対応させたタイプがこちらの複合型翻訳機です。

英語、中国語 など一部言語の翻訳データがあらかじめ本体内に仕込まれているため、オフラインでの翻訳が可能になります。

【3】SIM対応の有無

現在主流のオンライン型の翻訳機の場合、基本的にどのモデルも本体のみでWi-Fi通信が可能になっています。

しかし翻訳機の使用範囲を より広げたいのであれば、SIMによる通信にも 対応しているかどうか確認しましょう。

SIM = 携帯電話の電波の範囲

SIMによる通信とは、簡単にいうと 携帯電話の回線(電波)を使って行う通信のことです。

SIM対応の機種では、SIMカードを挿入することで WiFi環境が無くても携帯電話の回線を用いた通信が可能になります。

逆にSIM非対応機種の場合、例えばタクシー内など WiFi環境が無い場所では翻訳ができません。

一言メモ
SIM非対応モデルでも ポケットWiFiを持ち歩けば使える範囲が広がりますよ

関連記事 SIMやWi-Fiについてあまり知識がない方は以下の記事も合わせて読んでみてください。

【4】翻訳の方向性:会話が一方通行かどうか?

翻訳の方向性なんていうと難しく感じますが 簡単なことです。

翻訳できるのが「日本語→他の言語」だけか「他の言語→日本語」もできるのか?ということです。

  • 片方向 翻訳:日本語を他の言語に翻訳するだけ
  • 両方向 翻訳:「日本語から他の言語への翻訳/ 他の言語から日本語への翻訳」両方が可能
一言メモ
【2019.06追記】最近では「両方向 翻訳」のモデルがほとんどになっているため、あえて方向性を気にする必要はないかも知れません。現在「片方向 翻訳」なのは、ili(イリー)などごく一部の機種に限られます。

【5】操作性

昨今では 「Google翻訳」など優れたアプリが多数存在します。

あえて翻訳専用のデバイスを持つ意味とは、個人的には「誰でも・すぐに・迷わず」使えることにあると思っています。

翻訳するまでに「電源入れて、メニューボタン押して、言語を選定して…」みたいなことをイチイチやるような機種は問題外です。

【6】サポート体制

個人的に最も重要だと思うのがコレ。

現状、多くのメーカーが翻訳機を発売していますが、まともサポート体制も無いまま販売されているものが非常に多い!

現状では、英語・中国語圏で発売された機種を 日本に持ち込んだだけの翻訳機が多く、それらは お世辞にも直感的に使いこなせるような仕様にはなっていません。

特に オンライン翻訳を行う機種だと、初期設定が煩雑になるケースが多いのですが、それにも関わらず まともな説明書を用意してるところはほぼ皆無…

おそらく サポートに頼る場面が非常に多いと思われます。

前述のように 翻訳エンジンの精度は、どこも似たり寄ったりなので、商品を選ぶ際は以下の点を考慮しながらメーカーの「サポート体制」も考慮するようにしましょう。

確認したいポイント
  • その製品 単独の公式WEBページは存在しているか?
  • 購入前に 問い合わせなどができるか? 担当者のレスポンスは早いか?
  • 購入後のサポートは、電話サポートか? WEBサポートか?

まとめ

以上、翻訳機を購入する際にチェックしておきたいポイントでした。

おすすめの翻訳機は?

当ブログでおすすめしているのは ソースネクストから発売中の「ポケトークW」。専用SIMの搭載やサポート体制の充実がポイントです。

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関連記事 そのほかの管理人おすすめ翻訳機・通訳機は↓コチラの記事で詳しく紹介しています

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関連記事 「翻訳機がレンタルできるサービスのまとめ」もどうぞ!

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3件のコメント

ポケトークも魅力だがオフラインでも使える多機能なMayumi3が欲しくなるので、この記事は大変に参考になりました。

使えると良いのだが、Mayumi3にポケトーク専用のグローバルSIMカードは使えるのでしょうか、或いはこれに似た仕様の物は在るのでしょうか?

コメントありがとうございます。

「Mayumi3」でポケトークのグローバルSIMが使えるかどうかは、週明けに確認してみようと思いますのでお待ちください。

また「Mayumi3」のように多機能な翻訳機としては「KAZUNA eTalk5」というのもあります。

・翻訳機「KAZUNA eTalk5」の基本性能と特徴のまとめ
https://webdesign-ginou.com/kazuna-etalk5

こちらは1/25から SIMカード付属版の発売が開始され、ポケトークと同じように電源投入後に すぐにSIMが使えるようになるようです。

https://kazuna.co.jp/sim/

「KAZUNA eTalk5」の機能的には、音声翻訳のほか、画像翻訳、グループ翻訳、オフライン翻訳対応、Wi-Fiテザリング可能など、「Mayumi3」と近いものがあります。

ただ正直いって、現状の「KAZUNA eTalk5」の画像翻訳は、MAYUMI 3と比べると「認識精度がちょっとな~」という感じですね。

今後のアップデートでもう少し精度が上がるかもしれませんが、現状では「Mayumi3」の方がいい感じです。 オフライン翻訳の精度はほぼ同等な感じです。

「KAZUNA eTalk5」関しては 後日レビューを書こうと思っておりますので、よろしければそちらも参考にしてみて頂ければと思います。

管理人の高田です。その後、ポケトークのSIMの件を検証してみましたので、ご報告です。

【結論】Mayumiシリーズで ポケトーク専用SIMは使えません

MayumiでSIMを利用する場合、そのSIMが持っているAPN情報(IDとパスワード)を機器に設定する必要があります。
ポケトークの専用SIMは、このAPN情報が公表されていないため、そもそも設定ができませんでした。

ポケトークの専用SIMのように「初期設定不要&使い放題」的なSIMプランを、MAYUMI側で用意してくれるといいんですけどね~。

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