主要クルーズ船内のWi-Fiサービス料金まとめ

国内発着の主要なクルーズ船において、船内で利用できるWi-Fiの料金を調べてみました。

ホームページなどを見ても、「Wi-Fiが用意されている」という情報はあるものの「具体的にいくらなのか?」までを掲載しているところがほとんどなく、各社に直接メールを送って金額を確認しました。

情報は2019年11月現在のものになりますので、実際の利用にあたっては 旅行代理店などを通じて最新の価格を問い合わせてください

Wi-Fiサービスに関する事前知識

具体的な使用料をみる前に、クルーズ船でWi-Fiを利用するうえで、知っておきたいポイントを確認しておきましょう。

  • 海洋を航行中は 持ち込んだ「ポケットWi-Fi」や「SIM」は基本的に使えない(圏外になる) ※船が港に停泊しているか 陸上近くを航行中の場合は利用可能な場合も
  • そのため多くのクルーズ船では、船内専用のWi-Fiサービスが用意されている(有料)
  • ただし このWi-Fiは 衛星回線を利用するため 陸上のものに比べて 速度が遅く料金も割高になる
  • またWi-Fiの使用場所は パソコンルームなどのように 客室以外の船内の一部区域に限られるケースが多い

主要クルーズ船のWi-Fi料金

それでは 国内発着の主要なクルーズ船のWi-Fiサービス料金です。

にっぽん丸


商船三井客船株式会社のクルーズ船「にっぽん丸」のWi-Fi料金です。

料金

基本は「30分:1,000円~」のプリペイド方式で、「180分:5,000円」のセットプランも用意されています。※料金は部屋付

利用方法

現状 Wi-Fi環境があるのは、一部の公室のみ(※1)。

利用者それぞれにIDとパスワードが割り振られるので、各自のスマホ・タブレットなどで接続する仕組み。

※1:にっぽん丸は2020年2月~4月に約50日間をかけて改装を行い、一部を除き 全客室・全公室でWi-Fi環境が整う予定です
備考

陸上の光回線の5~30倍以上の時間が必要。航路、天候等により繋がらない可能性もあり。

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飛鳥 II


郵船クルーズ株式会社のクルーズ船「飛鳥 II」の船内Wi-Fi料金です。

料金

  • 30分プラン:1,000円
  • 1時間プラン:2,000円
  • 3時間プラン:5,000円
  • 12時間プラン:15,000円
  • 24時間プラン:24,000円

利用方法

コンピュータプラザ、パームコート、ビスタラウンジ(いずれも11デッキ前方エリア)で利用可能

備考

2020年3月以降に「ネットワークシステムについて一部内容の変更を予定」とのこと

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ぱしふぃっくびいなす


日本クルーズ客船株式会社が運用する「ぱしふぃっくびいなす」の船内Wi-Fi料金です。

料金

無料のWi-Fiスポットが用意されていますが、こちらは「日本国内の沿岸で、かつ 陸上の電波が届くエリアに限り利用可能」となっています。

公式サポートに確認したところ、「ぱしふぃっくびいなす」の衛星回線は、電話とFAX、(船内設置PCでの)Eメールやインターネットの閲覧のみに対応しており、Wi-Fiには非対応とのこと。※つまり海洋上でWi-Fi機器を使用することはできません

【補足】船内でネットを使いたい場合は、6Fパソコンルームに行き、船内設置のPCを用いて「インターネット閲覧」や「Eメールの送受信」サービスが受けられます。※持ち込みのPC・スマホ・周辺機器は使えないので注意

※パソコンルームの使用料金はコチラ

利用方法

(日本国内の沿岸で陸上の電波が届くエリアに限り)船内のパブリックスペースで利用可能。※客室での使用は不可

接続回数は1日10回までとなっており、1回の接続で30分間利用可能です。

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ダイヤモンドプリンセス


株式会社カーニバル・ジャパンが運用するクルーズ船「ダイヤモンドプリンセス」のWi-Fi料金です。

料金

※1ドル=108.52円で換算すると「85.73円/分~」となります。この場合 1時間で5,000円強という料金になります。

上記の基本料金のほか、セットプランも用意されています。

  • プレミアム 29.99ドル/日:Eメールの使用、動画の視聴などいつも通りにインターネットが使える
  • サーフィン 24.99ドル/日:Eメール、ニュース、お気にいりサイトの閲覧
  • ソーシャル 14.99ドル/日:SNSやアプリの利用
利用方法

Wi-Fiは客室での利用が可能。

※Wi-Fiサービスとは別に、船内にはインターネットカフェ(有料)もあり、ウェブサイトの閲覧やメールの送受信(Gmail、Hotmail、Yahooなどのウェブメール)ができます。

備考

船内専用の「プリンセス@シー」という無料の公式Webサイトサービスがあり、こちらを利用すれば船内にいるメンバー同士でメッセージのやりとりが可能になる。

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コスタ ネオロマンチカ


イタリアの会社コスタ・クロチエレ S.p.Aが運用するクルーズ船「コスタ ネオロマンチカ」の船内Wi-Fi料金です。

料金
  • ソーシャルメディア1日パッケージ:8ドル/日 ※購入から24時間以内有効
  • ソーシャルメディア全日程パッケージ:30ドル/全日程 ※購入から全日程以内で有効
  • インターネットパッケージM:10ドル/250MB ※時間指定はなく250MBまで有効
  • インターネットパッケージL:30ドル/1GB ※時間指定はなく1GBまで有効

【補足】公式サイトのよくある質問(041.携帯電話やインターネットはつかえますか?)には「ソーシャルメディアやメール確認だけであれば ソーシャルメディアパッケージで十分」との案内がありますが、LIFEラボさんの記事によると「LINEは不可」だそうです。

船内での客室キーや IDカードとなる「コスタカード」で清算を行います。

利用方法

全船で有料Wi-Fiが利用可能です。※客室の位置により 電波状況が悪くつながりにくい場合もあります

ネットワークに接続後、コスタカード番号、生年月日、電話番号11桁、Eメ ールアドレス、パスワードを登録して料金体系を選びます。

注意点としては、終了時に必ず「Logout (ログアウト)」のボタンをクリックすること。 画面を閉じただけの場合、接続が継続してしまい 課金が続く可能性があります。

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MSCベリッシマ


ヨーロッパを根拠地とし活動する「MSCクルーズ」が運用するクルーズ船「MSCベリッシマ」船内のWi-Fi料金です。

料金

船内でのWi-Fi利用は「インターネットパッケージ」というセット料金になっている。

インターネットパッケージには「スタンダード」と「プレミアム」の2種類があり、使用できるデバイス数と、データ上限が異なる。

具体的な使用料金は乗船日、日数等によって異なるため、実際の利用にあたっては旅行会社への問い合わせが必要。

料金例:2019年12月出港 7泊8日クルーズの場合

  • スタンダード:USD62.50 (2デバイス利用可/データ上限:2.5GB)
  • プレミアム:USD92.00 (4デバイス利用可/データ上限:5GB)
利用方法

共用スペースを含む全船 ほぼ全てのエリアで24時間 利用可能。

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まとめ

というわけで、国内発着の主要クルーズ船内で利用できるWi-Fiサービス料金のまとめでした。

安くWi-Fiを利用するには?

ご覧頂いてお分かりの通り クルーズ船内でのWi-Fi使用料は非常に高額(割高)です。

料金が気になるのであれば「海にいる時はWi-Fiは使わない!」と割り切ってしまうのもひとつの考え。

各地を転々とするツアーの場合、船が洋上にいる時間は限られていますし、船の停泊中や陸地に近い場所であれば、持参のポケットWi-FiやSIMでも通信が可能になります。

安価にレンタルできる「ポケットWi-Fi」サービスもたくさんありますので、コストパフォーマンスを重視される方にはそちらがおすすめです。

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