数年前から ノートパソコン使用時の拡張モニタとして、モバイルモニター(EVICIV156glossy)を利用してきました。
こちらは、ノートPCとの接続に USB-Cケーブルを用いると 電源供給も可能なタイプで、別途 電源アダプタなどを用意する必要がなく 装備がコンパクトになるので 重宝してきました。
しかし先日、接続に使用しているケーブル(USB-C to USB-Cケーブル)を新調したところ、PCがモニタを認識しなくなってしまいました。 原因と対処方法をここにメモしておきます。
原因:映像出力非対応のケーブルだった

接続不良の原因は、購入したUSB-Cケーブルが、映像出力(=DisplayPort Alternate Mode:DPモード)に対応していなかったためでした。
USB-Cケーブルで拡張モニタを利用する場合、デバイス(PC)とケーブルが双方とも、「DisplayPort Alternate Mode(DPモード)」に対応している必要があります。
私の場合、ノートPCとモバイルモニタ(EVICIV156glossy)は、いずれもDPモード対応だったのですが、新規に購入したUSBケーブルが非対応だったのが原因でした。

対処法

DisplayPort Alternate Mode(DPモード)に対応したケーブルを購入すれば問題は解決します。
ただし、残念ながら 現状では、USBケーブル販売ページのスペック欄に、このDPモードへの対応有無が記載されているケースは少ないようです。
WEBで調べたところ「USB3.1(転送速度 5Gbps)以上のUSB Type-C to Cケーブル」であれば映像出力に対応している(=DPモード)と考えて問題ないとのこと。

映像出力に「対応している」ケーブル
私の場合、以下のケーブルを購入し直したところ、無事に接続できるようになりました。こちらは データ転送20Gbps(USB 3.2 Gen 2×2 相当)で映像出力対応のモデルです。
映像出力に「対応していない」ケーブル
こちらは、はじめに買ったケーブルです。転送速度が480Mbps(USB2.0相当)しかなく、映像出力に対応していません。拡張モニタの接続には使えませんでした。
ちなみに、DisplayPort Alternate Mode(DPモード)とよく似た名称の規格に、PD(USB Power Delivery)があります。これらは別物なので混同しないように注意が必要です。
- PDモード:DisplayPort Alternate Modeの通称。映像出力に関する規格
- PD:USB Power Deliveryの略称・通称。電源の供給に関する規格
参考
- 映像出力DisplayPort Alternate Mode(ディスプレイポートオルタネートモード)とは?
- USB PD(USB Power Delivery)とは?
- USB Type-C to Cケーブルを購入する時のポイント