こんにちは、ヘビー・デスクワーカーの高田です(プロフィール)。
以前「WindowsでDVDビデオが再生できなくなった際に疑うべき6つのポイント」という記事を書きました。
タイトルのとおり、PCでDVDビデオが再生できなくなった場合に確認すべきポイントについての記事だったのですが、この度、もう一つチェックポイントを加えることになりました。
過去記事に追記すると長くなりそうなので、新規に記事を投稿します。
本記事の内容はパソコンでの再生だけでなくDVDプレーヤーを用いてテレビで再生する場合にも有効です。
記事の目次
はじめに
テレビ番組を録画したDVDが、テレビやパソコンで再生できない場合は、自分の環境が「CPRM」に対応しているかどうか確認してみましょう。
CPRMというのはある種のコピーガードのことです。
デジタル放送されたテレビ番組をDVDに録画し、再生する際にはCPRMに対応したプレーヤーやドライブ、再生ソフトが必要になります。
CPRMへの対応が必要なのは 自分でテレビ番組などを録画したDVDです。レンタルDVDなどのように、あらかじめ映像作品が収録されて流通してるものの再生に関しては、CPRMへの対応の必要はありません。
CPRMとは?
わが国のテレビ番組は、2012年4月から全面的に「デジタル放送」されるようになりました。
デジタル放送されるテレビ番組には全て「コピー(ダビング)が1回しかできない」ようにコピーガードがかかっており、このコピーガードの方式を「CPRM」と呼びます。
このCPRMがかかった番組(つまり現在テレビで放送されているすべての番組)をDVDに書き出して、テレビやパソコンで再生するためには 以下のような環境が必要になります。
- CPRMに対応した「録画用DVDディスク」
- CPRMに対応した「DVD再生機器(プレーヤー/ドライブ)」
- CPRMに対応した「再生ソフト」※パソコンの場合のみ
上記3つがすべて揃わなくてはいけません。※(3)の再生ソフトはパソコンでDVDを再生する場合のみ必要
2020年現在では多くの機器がCPRMに対応していますが、2011年以前に購入したDVDプレーヤーなどはCPRM非対応のものが多くありますので、一度自分の環境を確認してみましょう。
再生できない場合にチェックすべき3つのポイント
「友人に録画してもらったテレビドラマのDVDが再生できない!」そんな時にチェックしておきたいポイントをそれぞれ確認していきましょう。
(1) CPRMに対応した録画用DVDディスク
そもそもテレビ番組を録画するDVDディスクが「CPRM」に対応している必要があります。
DVDのパッケージや、ディスクの表面に「CPRM」「CPRM対応」の文字が入っていることを確認してください。
以下はCPRM対応のDVDディスクです。
CPRMと「データ用/録画用」の区別はベツモノ
ちなみに、DVDのCPRMの対応の有無と「データ用」「録画用」の区別とは直接関係がありませんので、ご注意ください。
「データ用DVD」と「録画用DVD」というのは中身のディスク自体は基本的に同じものです。
ただ、録画用DVDには、映画や番組などが収録されることを前提として、著作権者に対する“私的録画補償金”が、その価格に含まれている点だけが異なっています。
DVD「録画用」と「データ用」の違いって? – Excite Bit コネタ
「録画用」と「データ用」、買うときにはチェックしてからにしましょう。 DVDレコーダーを買ったころのこと。テレビ番組を保存するためのDVD-Rディスクを買いに行ったら、同じ種類なのに安いパックを発見。セール商品なんだろうと思って、疑うことなく買った。ところが家に帰ってから、あることに気付いた。 『データ用』 …
要するに、録画用DVDとデータ用DVDとは「製品としては同じものだけど 法律的には用途に応じて使い分ける必要があるもの」なわけです。
で、上記を前提に考えれば「録画用DVD=テレビ番組などを録画する」ものなのですから、録画用DVDは全てCPRMに対応していそうなものですし、その逆に「データ用DVD」であれば、CPRMに対応する必要がなさそうなものです。
ところが、実際の商品はそのようになっていません。
下の商品のように「データ用DVD」なのに「CPRM対応」という商品も存在しますし、録画用なのに「CPRM非対応」という商品も存在します。
ですから、DVD購入時には「データ用」「録画用」の区別とともに「CPRM」への対応もキチンと確認するようにしてください。
(2) CPRMに対応したDVD再生機器(ドライブ/プレーヤー)
DVDの再生に使用するDVDプレーヤーや、DVDドライブもCPRMに対応している必要があります。
テレビ用DVDプレーヤー
テレビでDVDを見る場合のDVDプレーヤーは、2020年現在に発売されているものに関しては そのほとんどがCRPMに対応しています。
2011年以前に購入したプレーヤーに関してはCPRMに対応していないものもありますので、以下の商品のようにCPRMに対応したものに買い替えが必要です。
パソコン用のDVDドライブ
パソコンでDVDを観るのであれば、以下の商品のようにCPRMに対応したドライブを用意してください。
(3) CPRMに対応したDVD再生ソフト【PC利用時のみ】
※こちらはパソコンでDVDを再生する時にのみ対応が必要なものになります。
Windows環境の場合、基本的にDVDビデオを再生する場合に、専用ソフトが必要になります。
現在自分が使用しているDVD再生ソフトが、CPRMに対応しているか確認しましょう。
Windows7は OS標準でDVDビデオが再生できるようになっていましたが CPRMには対応していませんでした。
市販されている再生ソフト
違法なものをのぞき、無料で入手できる再生ソフトでCPRMに対応しているものは2020年現在、存在しないようです。
CPRMに対応した市販の動画再生ソフトとしては、以下のようなものがあります。
まとめ
パソコンでDVDが再生できなくなった場合、本記事で紹介したような「CPRM対応の有無」が原因の場合を含め、いくつか可能性が考えられます。
もろもろをひとつの記事にまとめていますので、DVDが再生できずにお困りの方は以下の記事も合わせてお読みください。
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