貯まった硬貨はSuicaにチャージがおすすめ:「小銭貯金・難民」のための備忘録

そこそこ貯まった硬貨(小銭)があり、その扱いに困っていました。

1~500円玉が 大きなビールジョッキ3杯分くらいあります。

これまでは、ある程度溜まったところで、ゆうちょ銀行にそのまま持ち込んで貯金することにしていたのですが、101枚以上の硬貨の持ち込みには手数料が発生するとのこと・・・

いつの間にか 小銭たちは「たまれば貯まるほど目減りしていく厄介モノ」になってしまっていました。

一言メモ
ゆうちょ銀行の小銭利用時の手数料は、2022年1月から「51枚以上の硬貨の持ち込みに手数料(550円~)がかかる」ことになっていました。しかし、その後、やや緩和され、2024年4月1日から「101枚以上の硬貨の持ち込みに手数料(550円~)がかかる」ことになりました。
手数料なしで小銭を整理する!

そこで考えたのが 手数料なしで小銭を効率的に整理する(両替する/利用する)方法。

あれこれ考え 試行錯誤した結果、以下の方法で処理することに落ち着きました。

  • 【10~500円玉の整理】Suica(交通系ICカード)にひたすらチャージする。最低チャージ金額の低い「駅の自動券売機」でチャージがおすすめ
  • 【1円玉・5円玉の整理】とにかく20枚単位で 決済に使用する

私と同じように「小銭貯金」を封じられた方々に向けて、私の事例を備忘録代わりにメモしておこうと思います。

はじめに「知っておきたい/やっておきたい」こと

具体的な整理方法について説明する前に、硬貨の扱いに関して知っておきたい基礎知識と、事前にやっておきたい準備を確認しておきます。

同じ硬貨は1度に20枚までしか使えない

日本では、法律上、同じ額面の硬貨は20枚までしか使えない決まりになっています(「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」7条)。

このため、例えば「1,000円の買い物に対して1円玉を1,000枚用意して支払う」なんてことはできません。

一応、「お店側の了解が得られた場合は 20枚以上でもいい」とされていますが、そんなお店はおそらく少数派です(仮に 一度目は受け付けてくれても「次からは断りますね~」って感じが一般的かも知れません)。

管理人メモ
自動販売機や券売機も、同じ額面の硬貨が20枚以上投入されたら、それ以上は 受け付けない仕様になっています。

硬貨を種類(額面)ごとに振り分けておくと便利

硬貨の整理を始める前に、できれば硬貨を種類ごとにより分けておくことをおすすめします(↓こういう自動選別機もあります)。

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細かく分けるのが面倒な方は、ざっくり「1円玉・5円玉グループ」と「10~500円玉グループに」分けておくだけでも、実際の作業時に便利さが違います。

10~500円玉を整理する:Suicaにチャージ

それでは、具体的な小銭の整理方法について私の事例を紹介していきましょう。

同じ硬貨でも、10~500円玉と、1円玉・5円玉では対処法が異なるので 分けて説明します。まずは10~500円玉の整理について。

「駅の券売機」でSuicaにチャージがおすすめ

10~500円玉は、「駅の自動券売機」を使ってSuica(交通系ICカード)にチャージすることにしました。

Suicaへのチャージには手数料がかからず、また チャージした電子マネーは 対応店舗でお金として使えるため、まとまった小銭の整理に最適です。

管理人メモ
駅の券売機でも「チャージ専用」タイプのものは硬貨非対応です。普通の切符販売用の券売機でチャージしましょう。
注意

券売機の仕様は、鉄道会社や機種本体、地域、時期などによって大きく異なります。以下で私の事例を紹介していますが、環境によって異なるケースもありますのでその点ご了承ください。

「東京メトロ」券売機は10円からチャージ可能!
東京メトロの券売機

小銭チャージにおすすめなのが「東京メトロ」の自動券売機です。

こちらは後述のJR東日本の券売機と違って、10円単位で金額を指定してチャージすることができます(※2021.11時点)。

東京メトロ チャージ領収書

最低チャージ金額も「10円~」可能なので、10円玉の処理に困っている方は、覚えておくといいかと思います(ただし 同一硬貨の上限は20枚まで)。

管理人メモ
「東京メトロ」の自動券売機は、PASMOだけでなく、Suicaへのチャージにも対応しています。
「JR」の券売機はチャージに最低500円が必要

JR東日本の券売機の場合、チャージ金額は「最低 500円」からとなっています。

後述するように 1度に投入できる同一硬貨に上限があるので、チャージする場合は 投入する硬貨の構成を考える必要があります。

私は、JR東日本の券売機を利用してチャージする場合は、以下の構成をベースにして500円分づつチャージしました。

  • 基本構成(500円チャージ):10円玉 20枚(200円)/100円玉 3枚(300円)

「駅の券売機」で小銭チャージする際の注意点

1円玉/5円玉は使用できない

自動券売機は、10円玉以上の硬貨に対応しています。1円玉、5円玉は使えないので、あらかじめ選別しておきましょう。

管理人メモ
後述するようにコンビニのレジでチャージする場合は1円玉・5円玉も利用できます
利用できる硬貨の「上限」が設けられている

自動券売機は、同じ額面の硬貨が20枚までしか投入できません。例えば「10円玉を100枚入れて1,000円をチャージする」といったことはできません。

21枚目以降の硬貨は、自動で返却口に戻ります。

また券売機の多くは500円玉の使用上限を2~4枚程度に制限しているため注意が必要です。

「コンビニ(レジ)」でもチャージできるけど・・・

Suicaは、駅の券売機だけでなく コンビニのレジでも現金でチャージが可能です。

コンビニでのチャージは、1円玉・5円玉も使用できるメリットがある反面、最低チャージ金額が高く設定されており、小銭整理のための手段としては ちょっとハードルが高めです。

Suicaにチャージできるコンビニ

セブンイレブン/ローソン/ローソンストア100/ファミリーマート/ミニストップ/KIOSK/NewDays/コミュニティストア/デイリーヤマザキ/ニューデイリー/セイコーマート

同一硬貨は20枚までしか使えない

コンビニのレジで小銭チャージする場合、1円玉・5円玉も利用することができます。

ただ 先述の通り、国の法律で「同一硬貨は20枚までしか使えない」決まりになっているため、1度のチャージに利用できる1円玉・5円玉は 120円分(1円玉 20枚 + 5円玉 20枚)までになります。

最低チャージ額面は「1,000円~」

コンビニでの小銭チャージは、最低金額が「1,000円~」に設定されています。

例えば、ファミリーマートの場合だと「1,000円・2,000円・3,000円・4,000円・5,000円・10,000円」の6種類から選択できます。

先述のように、一度に使える硬貨の数は各20枚までとなっているため、1,000円分をチャージするには、それなりに工夫が必要になります。

とにかく 1度あたりに整理する小銭の数を増やしたい場合は、以下のような構成でチャージを行うとよいでしょう。

チャージ額面:1,000円

小銭の構成例:「1円玉 20枚(20円)」+「5円玉 16枚(80円)」+「10円玉 20枚(200円)」+「100円玉 2枚(200円)」+「500円玉 1枚(500円)」

セブン銀行ATMは 小銭非対応

Suicaのチャージは、セブンイレブンのATM(セブン銀行ATM)でもできます。

ただし、セブン銀行ATMは硬貨によるチャージができないため、小銭整理の用途には向きません。

そのほかの注意点

処分には ある程度の期間が必要!

繰り返しになりますが、1回のチャージに使用できる同一硬貨の数は20枚までと決まっています。

このため、大量の硬貨を一度に減らすことはできません。また、同じ場所で何度もチャージを繰り返す行為も、他のお客さんの迷惑になるため控えたいところです。

管理人メモ
私の場合「小銭のチャージは1日に1回まで」と決め、毎朝の通勤時に 駅の自動券売機でコツコツとチャージを続けました。
Suicaのチャージ上限は2万円まで

Suicaのチャージ上限は「2万円まで」と決まっています(JR東日本HP)。

それ以上の チャージはできないため、お店で使用するなどして、枠を復活させてから小銭チャージを行います。

1円・5円玉を整理する:ひたすら「20枚」づつ使う

小銭の中でも、1円玉と5円玉は ちょっと厄介です。

上述の「自販券売機でSuicaにチャージ」する方法は使えません(コンビニでのチャージは可)。

とにかく両者を20枚単位で持ち歩き、現金での決済時に使用して 地道に減らしていきましょう。

スーパーのセルフレジで地道に使う

繰り返しになりますが、一度の買い物で同一硬貨が使えるのは20枚まで、と法律で決まっています。

なので買い物の際、「120円分」は 必ず「1円玉 20枚 + 5円玉 20枚」で支払うようにします。

対面での支払いには抵抗がある方も多いと思いますが、最近はセルフレジも普及してきているため、是非とも活用していきましょう。

まとめ:そもそも小銭を増やさない施策も大事!

あらためて、私の小銭整理の方法をまとめてみましょう。

  • 【知っておくべき知識】1回あたりに使用できる同一硬貨の数は 法律で20枚までと決まっている
  • 【やっておきたい準備】できれば事前に硬貨を額面ごとに振り分けておく
  • 【10~500円玉の整理】交通系ICカード(Suicaなど)にひたすらチャージする/最低チャージ金額の低い「駅の自動券売機」でチャージがおすすめ/コンビニのチャージは最低チャージ金額が高いのでややハードル高し
  • 【1円玉・5円玉の整理】とにかく20枚単位で 決済に使用する

「貯まった小銭を減らす」と同時に、「これから先 小銭が増えていかない施策」も大事です。

電子マネー決済に切り替えれば、小銭の原因となる「お釣り」が発生しなくなります。そちらへの切り替えも検討してみてはいかがでしょうか?

16件のコメント

_嘘つけ。実証実験しているの?
_同一額面の硬貨が夫々(それぞれ)20枚迄しか使えないのは、法律上の貨幣としての保証の話し。
_今まで、20箇所以上のJR東日本の駅で、500円玉使って来たけれども、どこも500円玉は4枚迄しか使えない。100円玉は20枚使えるけれどもね。
_詰まり、法律に抵触している可能性がある。駅員呼べば良い、と言う話しもあるけれども、駅員いなかったり、呼んでも30分位待たされたりする駅もある。
_私は、車椅子使用だから、駅員が居れば、その窓口に自分で行けば良い、と言われても、階段とかあって行かれない。

コメントありがとうございます。
また、大変貴重な情報をお寄せ頂きましてありがとうございました。

大変有益な記事を有難うございます。

ただ、コンビニでの「チャージ額面:1,000円」の内訳ですが、5円玉を16枚にしないと80円にならないと思います。

こちらの記事のお陰で我が家の硬貨ストレスは無くなりました。感謝です。

コメントありがとうございます。
また ご指摘もありがとうございました。記事を修正しました。

小銭のチャージ・預け入れでしたら
auPAY・じぶん銀行が便利ですよ(au回線を持っていなくてもOK)

まだ設置は多くないですが、auショップにあるSAKUTTOという端末で
auPAYに1円玉含め全硬貨を受け入れてチャージしてくれます
ただしチャージが1000円単位なので予め小銭の金額を計算していくか、
追加で1000円札を投入してチャージすることになります(お釣りは両替された状態で戻ってきます)
更に、auPAYとじぶん銀行が紐づけされている場合
自動で銀行口座へチャージ残高を送金するサービスがあるので
これを毎日全額出金にしておけば翌朝6時頃にじぶん銀行へ預け入れが行われます

ここまでの作業は何度行っても手数料無料です

さらにじぶん銀行から出金する場合
「ATMで出金する」と「(出金手数料無料の)他銀行口座へ送金する」の2種類の手数料無料サービスを利用すれば
手数料完全無料でお金の預け入れやお札へ両替が行なえます
なお、手数料無料の回数は毎月の会員ランクによって変化するのでご注意
最低ランクで、月に出金2回、送金3回まで無料
ちなみに三菱UFJへの送金は何度でも無料です

長々と失礼いたしました

大変貴重な情報をお寄せいただきましてありがとうございます!
後で私も、auPAY&じぶん銀行を使用して、小銭整理やってみようと思います。

アドバイスに従い, (旧硬貨10円X20枚)+(現行100円X3枚)=500円のセットを5パック作り, JR東日本の恵比寿駅の自動発券機(チャージ専用機は紙幣専用なのでNG)でSUICAへのチャージを試みましたが, 結果はNGで, 旧硬貨は全てはじかれました.

やはり, 面倒ですが, 旧硬貨は金融機関窓口で預け払いするのが賢明かと思いました.

勿論, 現行硬貨であればサイト運営者様のアドバイスのように, 年中無休で07:00からサービスしているJRの自動券売機でSUICAチャージは良い方法かと思います.

コメントありがとうございます。
また、大変貴重な情報をお寄せいただきまして感謝いたします。
旧硬貨の扱いに関しては考慮が必要なようですね。ありがとうございます!

セルフのガソリンスタンドで満タン指定で給油。
お財布にある小銭をありったけ投入して、ガソリンに変えてます。

貴重な情報をお寄せいただきまして、ありがとうございます!
ガソリンスタンドは気が付きませんでした。

ちょっと勘違いされているようですが、硬貨は20枚を超えたら受け取りを拒否できる。という話であって、受け取る側がokを出せば使えます。

自分も小銭が出たときは帰りの駅で券売機にぶちこみSuicaにチャージすることが多いです。これで10円以上は始末できるのですが、問題は5円と1円ですね。あまり釣り銭でもらうことも少なくはなりましたが。

なお最後の「カード決済時の端数のみ現金で払う」はカード会社と店舗間の加盟店規約で禁止されていますので、払う側からお願いすることは店舗さんに迷惑がかかることもあるためあまり好ましくないかなと思いました。

貴重な情報をお寄せいただきましてありがとうございます!

コメントありがとうございました。
ご指摘の点に関しては、記事内にて以下のように説明しておりましたが、分かりづらかったようですね。今後の記事作成の参考にさせていただきます。ありがとうございました。

一応、「お店側の了解が得られた場合は 20枚以上でもいい」とされていますが、そんなお店はおそらく少数派です(仮に 一度目は受け付けてくれても「次からは断りますね~」って感じが一般的かも知れません)

かつては郵便局は窓口で小銭が何枚だとうと無料で詰めてATMで休日も小銭が詰めたが今は窓口は50枚超えると手数料、ATMは1枚から手数料と不便になりました。ただでされいろんな物が値上げしてるのに小銭の両替で手数料は困りますね。そこで駅の券売機やセルフレジとかで大量に入れてお札がお釣りで出てくれば無料で両替が出来るのと同じですね。

小銭の使用で手数料をとられてしまうのは本当にくやしいですね

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