こんにちは、管理人の高田です(プロフィール)。
住民税の「クレジットカード納付」が普及し始めていますが、カード決済にしたからといって「ポイントが付与される分お得」と一概には言い切れません。
自治体によっては手数料が高額なケースもあり、所持するカードのポイント還元率によっては、むしろ銀行決済などより損してしまうことも・・・
この記事では、東京都の事例に関して 住民税をカード決済した場合の手数料について調べた内容をまとめています。
- 住民税納付時のカード手数料は「本人負担」で「高額」なケースが多い
- 自身が所持するカードのポイント還元率によっては「損」するケースも
住民税「カード決済」時の注意点
住民税にはいくつかの納付方法が用意されていますが、近年「モバイルレジによる納付」なるものが追加されました。※東京都の場合
「モバイルレジ」とは、スマホアプリを利用して納付書に印刷されたQRコードを読み取り、住民税をWEB納付する仕組み(手数料無料)。
決済手段として、「銀行口座(インターネットバンキング)」か、「クレジットカード」のいずれかを指定できます。
手数料は「本人負担」
「クレジットカード決済も可能・・・てことは、納税したらポイントが(いくらか)貯まるじゃん!」と喜ぶのは、ちょっとお待ちください。
実は、カード決済時の手数料は 納付者が負担します。
日頃、カード手数料はお店負担の場合が多いため、あまり意識することがないかと思いますが、住民税の場合、ガッツリ本人負担になりますので、注意が必要です。
手数料は「そこそこの金額」
上図は東京都の事例ですが、結構高いですよね、手数料?
で、上図(東京都の事例)のクレジットカード納付時の手数料の割合を、ザックリと計算してみると↓こんな感じになります。
「手数料の割合い(手数料率)」は、単純に「手数料 ÷ 納付金額」を算出したものです。
カード利用で付与される還元ポイントと、この手数料率を相殺して「プラスになればお得」「マイナスになれば損」ということになります。
例えば、5,001円をカード納付した場合の手数料率は「1.64%(82円)」。
ということは、カードのポイント還元率が「1.64%以下」なら、手数料分だけ損する・・・ということ。
表をみると、最も手数料が低くなるケース(納付額 5,000円)でも、0.54%程度は差し引かれてしまうことが分かります。
ポイント還元率1%程度のカードも多いことを考えると、カード納付にした場合、むしろ手数料分マイナスになってしまうケースも多いのではないででしょうか?
まずは、自身がお持ちのクレジットカードのポイント還元率を確認し、本当にカード決済がお得になるのかどうか判断しましょう。
まとめ
というわけで、住民税のモバイルレジ納付「クレジットカード決済」について、手数料の情報をまとめてみました。※東京都の場合
カード情報に詳しい方にとっては、何を当たり前のことを・・・という内容かと思いますが、「カード支払い = ポイントが付与されるからお得」程度の認識しかない私のような方はご注意ください。