TBSドラマ『神隠し真珠郎』の感想|谷啓さんを偲んで

ヘッダ:cinema

先日録画していたTBSドラマ『神隠し真珠郎』を観ていたら、刑事役で谷啓さんが出演しており これも何かの縁と思い谷さんを偲んでレビューを書いてみたいと思う。

クレージーキャッツのメンバーで、「ガチョーン」などの流行語で親しまれた俳優、ミュージシャンの谷啓(たに・けい、本名・渡部泰雄=わたべ・やすお)さんが、11日午前5時7分、脳挫傷のため東京都内の病院で死去した。78歳だった。葬儀は近親者で行い、後日、お別れの会を開く予定。喪主は妻和子さん。

つっこみどころ満載の佳作

原作は読んでいるんだが、そうとう昔に読んだのでほとんど覚えていないんだけども「それにしても、大分違うよな…」と思いつつ観てました。

まあ、そもそも原作には金田一出てこないんで、そこんところをせめてもしょうがないんですが。

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基本的に、つっこみどころがアチコチに転がっていて、とはいえそれを回収してまわるのがそれほど苦痛じゃない、いやむしろちょっと楽しい…というそういう作品でしたね。

ただ 美術&合成がしょぼいにもほどがあるんじゃないのか、と。

2時間ドラマを(というかテレビドラマを)みる機会があまりないんでこんなもんかと思いつつ観てましたが、例えば、乙骨と金田一が初登場する場面。

山の上から霧神村を一望するシーンなんですが、遠くに見えている村のあたりからユラユラとエクトプラズムのようなものが立ち上っていて、「?」となったんですが、その後の乙骨の台詞で湯煙と判明

それ、合成しなくても良かったんじゃないのか? 素の実景だけで十分だったような気がしないでもないが…

ま、結果的に温泉的なものを感じられたのはあのシーンだけだったんでどうしても必要だったのかもしれませんが、それにしても、という。

後のホタルとかにしてもそうなんですが、全体的に合成がショボショボでしたね。

そこがメインの作品じゃないから、別に合成にお金かける必要は無いと思うけど、あれは十分、センスでカバーできる範囲だと思うんだが…。

それと、実物のホタルの造形ね。

金田一が懐から取り出して、巡査に「この虫を調べてください」とか依頼するシーン。

「あれ、金田一、おもちゃでも拾ったのかな?」と、本気で思いましたね。
 
おもちゃなのに、虫を調べてくれとは、冗談がすぎるぜ金田一さん…とか思ってたら、真剣に”あれは虫。”という体でグイグイと話が進んでいきますから笑いましたね。

つうか、足、針金だったよね。どう見ても。

などとつっこみどころ満載ではありましたが、実はけっこう楽しく最後まで見ちゃいましたね。

基本的に、古谷一行版の金田一耕介が好きなもんで。2005年の作品だそうですが、逆立ちシーンとか見てると、歳とったよなー とか感慨深いものがありました。

原作の内容忘れてるから、犯人誰だか忘れてまして、結構、最後の方まで気づきませんでした。

それと「田中美里という女優さんが綺麗だ」という事実に今更ながら気づきましたね。 

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