Google Analyticsなど解析ツール利用者の心理を巧みについた迷惑行為「リファラスパム」。
当サイトでも、最近「social-buttons.com」なるドメインからの露骨な迷惑アクセスに悩んでおります。
一見すると「ソーシャル系ボタンまとめサイトかなにかかな?」という感じのドメイン名ですが、ただのリファラスパムのようです。
この記事では、こうしたリファラスパムへの対処方法を備忘録としてメモしておきます。
リファラスパムへの対応策
Google Analyticsの機能を用いた対策方法は以下の2つ。
- 「ボットのフィルタリング」をオンにする
- フィルタを作成して特定ドメインからのアクセスを除外する
基本的には、まず(1)を設定し、それをすり抜けてくるドメインに対して(2)を設定する…という感じでよいのではないかと思います。
以下で具体的な設定方法を紹介します。
「ボットのフィルタリング」をオンにする
「ボットのフィルタリング」は、アーカイブしてあるリファラスパム・ドメインのリストを元に、Google側でアクセスを弾いてくれる機能です。
増加してゆくリファラスパムに対応するために 2014年から この機能が追加されました。
Google Analyticsにログインしたら、画面上部の「アナリティクス設定」タブを選択。
管理画面になったら、当該サイトの「アカウント」「プロパティ」「ビュー」を選択。
「ビュー>ビュー設定」をクリックします。
「レビューポート設定」の画面になったら、「ボットのフィルタリング」部分にチェックを入れ、「保存」ボタンを押します。
以上で、「ボットのフィルタリング」設定は完了です。
フィルタを作成する
続いて、特定のドメインからのアクセスを除外する設定を紹介します。
ただし、ドメイン毎に設定が必要になりますので、膨大な数のリファラスパムに対していちいち設定してゆくのは効率的ではありません。
まずは、上述の「ボットのフィルタリング」をオンにし、そこをすり抜けてやってくるも(で、かつ尋常じゃないもの)のにフィルタを設定する…という方法が良いかと思います。
Google Analyticsにログインしたら、画面上部の「アナリティクス設定」タブを選択。
管理画面になったら、当該サイトの「アカウント」「プロパティ」「ビュー」を選択。
「ビュー>フィルタ」をクリックします。
「新しいフィルタ」ボタンをクリック。
「ビューをフィルタに追加」画面で以下のように設定します(*ここではsocial-buttons.comへのフィルタを作成)。
- フィルタ名:任意の名前
- フィルタの種類:カスタム
- フィルタフィールド:参照
- フィルタパターン:除外したいドメインを正規表現(social-buttons\.com)で入力(*正規表現に関しては後述)
上記を設定したら「保存」ボタンを押します。
フィルタパターンの記述は正規表現で!
フィルタを設定する場合、表記には「正規表現」という形で記述する必要があるとのこと(詳細はGoogle公式ページで)。フィルタ設定時には以下のように記述します。
例えば「site3.free-share-buttons.com」の場合は「site3\.free-share-buttons\.com」となります。
上記では\(バックスラッシュ)が全角表示になっていますが、実際は半角で入力する必要があります。
正規表現では「.(ピリオド)」にも独自の意味(=ワイルドカード)があるため、「いや、ここのピリオドはワイルドカードじゃなくて、ただのピリオドだよ」ということを伝える必要があり、それが、ピリオドの前に「\(バックスラッシュ)」を打つことになります。
ちなみに、通常状態では、半角の「\(バックスラッシュ)」を打つことができません(*全角は「すらっしゅ」と打って変換すれば出る)。
キーボードの右下のあたり、ひらがなの「ろ」の文字の部分に「\(バックスラッシュ)」の刻印がされていますが、コレを押してもただの円マークになるだけです。
「\(バックスラッシュ)」を出すには、フォント設定を「arial」にしてから「Shift + ろ」を押します。
自分が設定しているフィルタのメモ
リファラスパム【.org】
4webmasters\.org
リファラスパム【.com】-1
(share-buttons|social-buttons|www3\.free-social-buttons|free-social-buttons|www\.event-tracking|free-share-buttons|site3\.free-share-buttons|site4\.free-share-buttons)\.com
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