こんにちは、管理人の高田です(プロフィール)。
Googleアナリティクス(GA)で「コンバージョン > 目標」を計測したい場合の設定方法になります。
- タグマネージャ:導入時に最初に行う基本設定
- タグマネージャ:外部リンクのクリック(イベント)を計測する方法
- タグマネージャ:作成したタグ(イベント)の挙動を確認する方法
- アナリティクス:外部リンクのクリックを「目標」に設定する方法
「行動 > イベント」で計測できれば十分という方には、こちらの記事の方法がおすすめです。基本的な設定の流れは一緒ですが、トリガーの設定と、トラッキングパラメータの設定部分だけが異なります。
記事の目次
はじめに
Googleアナリティクス(GA)では、自サイト内のURLのクリック(内部リンクのクリック)を「目標」として設定するのは、比較的簡単に行えます。
ただし、外部リンクのクリックを「目標」とするのは、ちょっと設定が面倒です。
あらかじめ「外部リンクのクリック」行為を「イベント」として登録する必要があるのです。
やり方は 以下の2つの方法があります。
- a タグに直接コードを書き込む
- Googleタグマネージャ(GTM)経由で計測させる
(1)の方法は、リンクの総数が1つ2つであれば問題ありませんが、数十~百に渡る場合 現実的ではありません。この記事では(2)の方法を紹介しています。
作業の大まかな流れ
作業の大まかな流れは次のようになります。
- Googleタグマネージャ(GTM)で 外部リンクのクリックを「イベント」として登録する
- Googleアナリティクス(GA)側で、上記イベントの発生を「目標」として登録する
それでは、順番に説明していきましょう。
タグマネージャ(GTM)側の設定
まずは、Googleタグマネージャ(GTM)で、外部リンクのクリックを計測するための設定を行います。
1. タグマネージャの基本設定
まずは大前提として、googleタグマネージャを導入し、基本設定を終えている必要があります。
アカウントの取得や、初期設定などタグマネージャの基本設定に関しては「Googleタグマネージャの導入時に最初に行う基本設定」をまずはご覧ください。
この記事では基本設定が終わっていることを前提に、各種設定方法を記述していきます。
2.「変数」の設定
タグマネージャにはあらかじめ様々な変数が用意されていますが(組み込み変数)、デフォルトでは非表示になっているものもあります。
そこでまず、一連の作業の前に、自分が使うものを有効化する必要があります。
タグマネージャにログインしたら、タグを作成したいコンテナのワークスペースを表示し「変数」をクリック。
「組み込み変数」項目右の「設定」をクリック。
「組み込み変数の設定」部分で、「Click URL」「Click Text」にチェックを入れます。※少し下にスクロールした「クリック」項目にあります
「組み込み変数」に「Click URL」と「Click Text」が追加されれば完了です。
この2つは私がよく使う変数なのですが、デフォルトでは有効になっていないものです。
3. トリガー(計測範囲と条件)の設定
続いて「トリガー」タブで、計測する「対象範囲」と、計測が「発生する条件」を設定します。
「トリガー」メニューを開いたら「新規」をクリック。
「トリガーの設定」をクリック。
「トリガーのタイプを選択」で「クリック > リンクのみ」を選択。
トリガーの設定
以下のように設定します。
- タグの配信を待つ:チェック
- 上段の選択項目:(左)Page URL /(中)正規表現に一致 /(右).*
- トリガーの発生場所:一部のリンククリック
- 下段の選択項目:(左)Click URL /(中)含む /(右)※外部リンクのURL
選択項目の上段は、計測の対象となる範囲を選びます。ここでは「運営しているサイトの全ページ」に設定。
選択項目の下段は、どんな時に計測を行うかの条件設定です。ここでは「指定した文字を含むURLがクリックされた場合に 1回計測を行う」ように設定しています。
上段の選択項目の右端はただの「*」ではなく「.*(ドットとアスタリスク)」です
設定が終わったら画面右上の「保存」ボタンを押します。
名前の入力を求められたら適当な名前を付け保存します。※ここでは「トリガー:外部リンク」と命名
4. タグの新規作成と設定
最後に、新規タグを作成して設定をします。
タグマネージャーでは、「タグ」を作成し、そのタグにトリガーを設定することで、イベント計測が可能になります。
メニューから「タグ」を選択し・・・
「新規」をクリック。
「タグの設定」「トリガー」の2項目が表示されますので、それぞれ設定していきます。
まずは「タグの設定」部分をクリックし・・・
「タグタイプを選択」で「Googleアナリティクス:ユニバーサルアナリティクス」を選択。
続いて以下のように設定します。
- トラッキングタイプ:イベント
- イベントトラッキングパラメータ:※後述
- 非インタラクションヒット:偽
- Gogoleアナリティクス設定:※自分のID(こちらで作成した計測用変数を選択)
イベントトラッキングパラメータの「カテゴリ・アクション・ラベル・値」に関しては、自分の好きな値を入れ込むことができます(日本語でも大丈夫)。
イベントトラッキングパラメータを工夫することで、アナリティクス側で分析する際に様々な視点から情報を眺められるようになります。
この後 アナリティクス側で「目標」を設定する際に、ここで設定した値と同じ内容の入力が必要になります。
ただし、アナリティクス側では「変数」の使用ができません(多分)。
そのため、ここで設定するトラッキングパラメータでは、タグマネージャの変数{{Page URL}}や {{Click URL}}は使わないようにしましょう。今回の事例では以下のように設定しています。
- カテゴリ:affiliate
- アクション:click
- ラベル:商品名などリンク先が類推できるもの
- 値:※任意
後で、Googleアナリティクス(GA)側でも このパラメータを入力するので 設定した文字列は必ずメモしておきます。
アナリティクス側で「目標」に設定せず、「イベント」として計測するだけであれば、変数を使っても大丈夫です。「イベントとしてだけ 計測できれば十分」という方には、こちらの記事で紹介している設定がおすすめです。
タグの設定が終わったら、続いて、先ほど作成した「トリガー」をこのタグに適用します。
タグの設定 下部の「トリガー」部分をクリックすると「トリガーの選択」画面が表示されますので、先ほど作成した「トリガー」を選択します。
あとは、画面右上の保存ボタンを押してタグを保存します。
以上で、タグの設定は終了です。
5. 公開する
以上で もろもろの設定は終了です。
タグマネージャでは、最後に「公開」ボタンを押さないと 作成したタグが適用されません。忘れずに「公開」をしましょう。
6. タグの挙動をチェックする
以上で作成したタグが、実際のクリックに反応してしっかりと動作するかどうか、チェックしてみましょう。
チェック方法の解説が結構なボリュームになったので記事を分けました。以下の記事をご覧ください。
タグマネージャには「プレビューモード」というテスト画面が用意されているので、チェックも簡単です。
以上で、タグマネージャ側の設定は終わりです。
アナリティクス(GA)側の設定
続いて、アナリティクス(GA)側の設定です。
Googleアナリティクス(GA)にログインしたら、画面左下の「管理」をクリック。
管理画面で、目標を設定するサイト&プロパティ&ビューを選択して「目標」をクリック。
「新しい目標」をクリック。
1. 目標設定
「カスタム」にチェックを入れ 「続行」ボタンをクリック。
2. 目標の説明
- 名前:わかりやすい名前(商品A:クリック など)
- 目標スロットID:そのまま
- タイプ:イベントにチェック
設定したら「続行」ボタンをクリック。
3. 目標の詳細
「目標の詳細」項目が開いたら「カテゴリ」「アクション」「ラベル」「値」をそれぞれ入力します。
各項目に入力するのは、必ずタグマネージャの「イベントトラッキングパラメータ」で設定した項目と同じにしてください【ココ大事】。
設定が終わったら「保存」ボタンを押します。
以上で設定は終了です。
「目標」を確認する
まずは、無事に目標が設定できたか確認してみましょう。
「リアルタイム > コンバージョン 」を開き、「表示:目標のヒット数(直前の 30 分間)」を選択します。
自分が設定した目標が表示されていることを確認しましょう。
別ウィンドウで、自分のサイトを開き、当該リンクをクリックしてみましょう。無事に「目標のヒット数」に反映されればOKです。
長期スパンで確認する
長いスパンで確認したい場合は「コンバージョン > 目標 > 概要」で確認します。
以上です。
まとめ
というわけで、Googleアナリティクスで、外部リンクのクリックを「目標」に設定する方法でした。
- タグマネージャ:導入時に最初に行う基本設定
- タグマネージャ:外部リンクのクリック(イベント)を計測する方法
- タグマネージャ:作成したタグ(イベント)の挙動を確認する方法
- アナリティクス:外部リンクのクリックを「目標」に設定する方法
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