1日に8時間超を座って過ごす、ヘビーデスクワーカーの高田です。
私、腰回りのケアには、それなりに気を使っておりまして、これまでも「姿勢サポートシート」や「姿勢矯正イス(アーユル・チェアー)」などを愛用してきました。
おかげで 最近はすこぶる腰の調子も良好なのですが、しかし、よく考えてみると、本来改善すべきなのは「座り方」ではなく、慢性的に継続している「座りすぎ状態」の方。
近年、「座りすぎ」が人間の寿命に及ぼす大きな影響が話題になっています。
1日の座位時間が1時間未満の人を基準にした場合、11時間超座位する人は 死亡危険度が「1.4」倍に増加するそうです。
しかも、上記レポートで注目したいのは「運動プログラムを定期的に実施していても」死亡危険度が減るわけでは無い点。
つまり「座りすぎ」を補う目的での運動にはあまり意味がなく、とにかく 座る時間を1秒でも減らすことこそが大事だというわけです。
で、「なんとか座らずに仕事ができないもんか」とアレコレ考えた私がたどり着いたのが、スタンディングデスク「FEXISPOT EG8」。
そうです、立ったまま仕事をしようというわけです。
こちらは、電動モーターで高さの調整ができる昇降型デスク。
高さを「72-121cm」の幅で変えられるため、スタンディング(立位)での使用はもちろん、疲れたら椅子(座位)と併用して活用することも可能です。
今回は 製造元の「FEXISPOT」さんから、製品を提供してもらうことができましたので、「EG8」の使い勝手などを記事にまとめてみようと思います。
関連記事 当ブログでは製品を提供して頂いた場合のレビュー記事作成ルールを設けています。ルールの内容についてはこちらをお読みください。
記事の目次
「EG8」の外観
というわけで「FEXISPOT EG8」が届きました。
…が、重い!とにかく 重い!
梱包時の総重量は45kg。宅急便のお兄さんは一人で持ってきたようですが、私にはとても無理。妻に手伝ってもらってようやく部屋まで運び入れました。
どうしても一人で移動させたい場合は、玄関先で中を開いて、天板部、支柱部など小分けにして 個別に移動させるのがよいかと思います。
内容物は こんな感じで、意外とシンプルな部品で構成されています。
- 支柱
- 天板
- 脚 x2
- ACケーブル
上図のほかに「取り扱い説明書、取り付け用 ネジ、六角レンチ、ケーブル結束バンド」が付属します。
EG8は、届いた部材を用いて、自分で組み立てます(組み立ての詳細はこちら)。
・・・といっても、難しいことはく、天板・支柱・脚を組み合わせて、ネジ留めするだけ。付属のレンチを使ってネジ留めする仕様のため、工具などを準備する必要はありません。
私の場合、一人で作業して、20分ほどで 組み立て終わりました。
天板部は 120 x 60cm。
高さは72~121cmで可変します。
最低時のデスク下の寸法はザックリと以下のとおり(奥行きは支柱を繋ぐバーまでのものです)。
地面から天面下までは65cmありますが、デスク右側にモーターがあるためこの部分だけ出っ張っており、約 15 x 15 cmほどは物が置けません。
天板右に 操作用のスイッチ類と、給電用USBポートが配置されています。
左から、液晶パネル、上下スイッチ、メモリ用ボタン、給電用USBポート(TypeA x2, Type-C x1 )、ロック用ボタン
前面には、小さな引き出しもしつらえてあります(サイズ:横 66.5 x 縦 30.5 x 深さ 4.0 cm )。
引き出せるのは上図の位置までですが、意外と奥行きがあり、4Aサイズの書類が縦で入ります(30.5cm)。
天板部右の上下ボタンを押して デスクを昇降させます(昇降範囲:72 ~121cm)。
ボタンはタッチパネル式で、触っている間 昇降が継続し、指を離すとストップします。ボタン左の 液晶パネルに 現在の高さが表示されます。
「EG8」の感想:良かった点
立位で作業できるから腰への負担が激減
というわけで「EG8」を導入して、念願のスタンディングワークを開始したのですが、正直 最初は違和感だらけ・・・
考えてみれば、小学校以来、なにか作業する時は「座って行う」ことが 基本。 立位での作業になれるのにはちょっと時間がかかりました。
しかし、慣れてみれば これはこれで快適。 そして何より、腰回りへの負担が大幅に減りました。
後述するメモリ機能が標準装備されているため、立っているのに疲れたら、ボタン一つで 座位ポジションに 即座に切り替えできるのも便利!
身長175cmの私が立って使用する場合の デスク高が「110cm」程度なので、伸びしろも十分。
身長185cmくらいまでの方であれば スタンディングでの利用が可能だと思います(昇降幅:72 ~ 121cm。
作業スペースが広いので作業が効率化
とにかく最高なのが、天板部分=作業スペースの広さ!
実は私、これまで何度かスタンディングデスクの購入を考え、ホームセンターなどにも足を運んでいたのですが、昇降型の場合、天板部分が小さい(狭い)製品が多く、二の足を踏んでいました。
その点 EG8は、天板サイズ「120 x 60cm」で、十分な作業スペースを確保できます。
特に 奥行きに関しては、私が従来使用していたデスクから10cmも伸びたため、キーボード操作時に手の甲や肘の置き場を気にする必要がなくなりました。
デスクの高さは、専用ボタンに4つまで保存可能です。このため、立位で使用する高さ、座位で使用する高さを あらかじめ設定しておけば、両者をスムーズに切り替えて使用することができます。
私と妻は身長差が20cmほどあるため、これまで共有していたデスクの高さには互いに不満があったのですが、EG8で 個別の設定を保存できるようになったため これが解消!それぞれのベストポジションで作業ができるようになりました。
「障害物検知&ロック」機能で安全面にも配慮
EG8には デスク下の障害物を検知するとEG8は自動で昇降をストップさせます。このため不慮の巻き込み事故も未然に防ぐことができます。
また、誤操作を防ぐ「ロック機能」も標準装備。意図せずに昇降ボタンに触れてしまっても 勝手に動き出す心配はありません。
自宅で使用する場合など、幼いお子さんがいる家庭には うれしい機能ではないでしょうか?
「USBポート」付きなので給電も可能!
地味に便利なのが、天板前面にしつらえられた USBポート。
「USB Type-A」が 2口、「USB Type-C」が1口用意されており、スマホ・タブレットを充電したり、扇風機などのUSB機器への給電を行うことができます。
ただし、デスク昇降時には一時的に給電が切れる仕様になっているため、利用時には注意が必要です。
※あくまで給電用のポートになります。PCなどとと接続してデータ移動を行うことはできません
「EG8」の感想:気になった点
とにかく「重い」ので作業時に注意
製品の重量は およそ45kg。とにかく重いです。
梱包状態での持ち運びは 1人では無理だと思った方がよいかと思います(宅急便の方は1人で持ってきましたが・・・)。
組み立ても含めて、可能であれば2人以上での作業をお勧めします。
どうしても1人で行う場合は、玄関先で 梱包をバラシて、部品ごとに分けて部屋まで移動し、組み立てる・・・といった感じでしょうか?
クランプの取り付けは不可
天板のガラス部分を傷つけてしまうため、デスクに「クランプ」を取り付けることはできません。
このため、クランプで設置するモニターアーム、キーボードトレイ、ケーブルラックなどは取り付けできませんので、別の手段を考える必要があります。
ガラス面が汚れやすい
天板の表面は「ガラス」になっています。きれいで高級感がある反面、指紋などの汚れが付きやすいことも事実。 使用状況によっては、マットなどの利用も考えた方がよいと思います。
直で光学式マウスは使えない
天面はガラス製なため、そのままだと 光学式のマウスは使えません。マウスパッドなどが必要になります。
デスク下スペースの活用は注意が必要
デスク下スペースの活用を考えている方は、注意が必要です。
EG8の場合、左右の支柱を接続するバーがあるため、天板部分よりもデスク下のスペースが短くなります。
私の場合、従来利用していたのが 4つ足のテーブル形状のデスクだったため、デスク下に小物をいれるワゴンを置いていました。
ワゴンの奥行きは50cmで、天板の下にスッポリ収まるかと思っていたのですが、左右の支柱を接続するバーが邪魔になって、奥まで入れられない・・・
デスク下の寸法はザックリと上記のとおり(奥行きは支柱を繋ぐバーまでのものです)。
地面から天面下までは65cmありますが、デスク右側にモーターがあるためこの部分だけ出っ張っており、約 15 x 15 cmほどは物が置けません。
まとめ:スタンディングで「座りすぎ」が解消できる!
デスクワーカーの大敵「座りすぎ」解消にぴったりななスタンディングデスクです。
電動式製品にしては、値段がお手頃なのも魅力。
スタンディングワークへの切り替えを検討されている方をはじめ、家族とデスクを共有しつつ 自宅でリモートワークしたい方などにも おすすめです!