私は仕事の関係で 月に250時間ほどを椅子に座って過ごしています。
数年前にギックリ腰をやってしまったのを契機として、会社のデスクチェアでは「姿勢サポートシート」を利用するようになりました。
この数年の間に、いくつかの商品を購入し使用してきましたが、長く使ううちにそれぞれの長所や短所が見えてきましたので、特徴を記事にまとめてみることにしました。
この記事では「Backjoy リリーフグリップ」を紹介しています。
この記事の目次
はじめに
わたしが初めて購入した姿勢サポートシートは「Backjoy ポスチャー+」という製品です。
3年以上も愛用してきましたが、夏場に激しく蒸れるのが最大のネックだったんですね。
そんな折、同じBackjoyファミリーから、蒸れ対策もバッチリ(という触れ込み)な新製品が発売されまして、それがこの「リリーフグリップ」でした。
バックジョイ(Backjoy)公式ホームページ
バックジョイ(Backjoy)は、腰や背中への負担を軽減するクッションです。使い方やよくある質問、お取り扱い店舗、通販サイトをご案内します。
Backjoy自体は海外の会社が開発した製品なのですが、日本では「株式会社ジュート」というところが公式代理店として販売を担当しています。
商品の外観
というわけで、ネイビーブラック色を購入しました。

高さ10cmx幅32.5cmx奥行38cm 370g。とても軽いですね。
後ろはこんな感じ。

叩くとコンコンと音がする、硬い素材でできています(合成ポリプロピレン75%、ポリプロピレンバッド1%)。

座ってみた感想
座ってみた個人的な感想を以下にまとめてみます。
私自身は、同じBackjoyファミリーの「ポスチャー+」を長年愛用してきたこともあり、どうしてもそちらと比較した感想になってしまいますね。
骨盤を立たせる仕組
姿勢サポートシートとは 簡単にいうと「着座時に寝てしまいがちな骨盤を立たせる」ことで良い姿勢を補助する仕組になっています。
この「骨盤を立たせる仕組み」に関して、メーカーごとに様々なアイデアが考えられているわけですが、私が個人的に最も素晴らしいと思っているのが、このBackjoyファミリーのものです。
Backjoyファミリーでは、自重を利用して テコの原理で骨盤を立たせます。
商品の後方、かなり深い部分にお尻を当てて腰を下ろすと、自然と太モモの部分に体重が集まり、テコの原理で骨盤がスッと持ち上がるのです。
以下の動画で詳しく解説されています(※座り方は50秒付近から)。
滑らない安定感!
この手の姿勢サポートシートでは、座面にポリエステル地が使用されることが多いのですが、この素材は結構すべるんですね。
すると、せっかくお尻を良い位置に合わせていても、長時間座っているうちにじりじりとポイントがずれていくようなストレスがあるんです。
例えば、MTGの「Style Athlete」なんかはまさにこれで、私はこの点が嫌で下にズレ防止シートを置いて利用しています(下の写真)。

実は、Backjoyでも以前販売していた「リリーフ」という製品は、座面の素材がポリエステル オンリーだったため、ちょっとズレが生じていました。
ところが、その後継製品であるこちらの「リリーフグリップ」では、表面にシリコンの滑り止め加工が施され、その名のとおり「グリップ」力がアップしています。

これの安定感がハンパなく、動いても座面がぶれないというのが、こんなにもうれしいものなのかと、あらためて痛感しました。
太もも部分の痛みを軽減!
先述のようにBackjoyファミリーでは、自重を用いてテコの原理で骨盤を立たせる仕組になっています。
そのため、長時間使用していると、体重がかかる太ももの裏部分がちょっと痛くなってくるんですね。
使い始めて間もない方の中には、この辺でくじけてしまうケースもあるかも知れません。
「ポスチャー+」では、この点が不満のひとつでした(といっても痛かったのは最初の1週間ほどだけであとは慣れて気にならなくなりましたしたが)。
ところが、こちらの「リリーフグリップ」では、この太もも裏の痛み問題も改善されています。
実際に座ってみると分かるのですが、太ももが当る先端部分がグニャリと曲がるようになっているんですね。

購入した東急ハンズの販売員さんに確認したのですが、これは 太ももの裏の痛みを軽減するために、わざと曲がるように設計しているとのこと。
この部分が曲がっても別に姿勢サポート効果に変化は無いそうです。
通気性は「ポスチャー+よりは良い」程度
また、私が「Backjoy ポスチャー+」使用時に最も問題視していたのが「夏場の蒸れ」でした。
7月頭くらいから、蒸れて蒸れて座っていられなくなります。
というのも理由があって「ポスチャー+」は サンダルの「クロックス」と同じゴム風の素材(超軽量発泡素材クローズドセル)で出来ているんですね。
下の写真はポスチャー+の表面部分です。

これはもう蒸れて当たり前ですね。
こちらの「リリーフグリップ」は、一般的な事務用椅子で使用されるポリエステル地なので、その点では ポスチャー+よりも通気性に優れ、蒸れにくくなっています。

公式代理店の比較表でも「通気性」の項目が「ポスチャー=X(バツ)」「リリーフグリップ=◎(にじゅうまる)」となっています。
ただ、実際に夏場に座ってみての私の個人的な感想としては、正直 そこまで大きな差は無いように感じます。
「たしかに通気性はいいけど、ニジュウマルじゃないよな~。 ただのマルくらいかな~」といった感じです。
メンテナンスは?
長期間使用する場合は、商品のメンテナンス方法も気になります。
要するに、汚れが付いた際に洗ったりできるのか? ということですが、公式ページでは以下のような説明があります。
リリーフの布地は汚れをガードする施しがされていますが、汚れが付いた場合は軽く湿らせた布で汚れを拭き取り、陰干しして乾かしてください
本当はポスチャー+のように丸洗いできるといいんですけどね~。
ポスチャーとリリーフグリップの比較表
ポスチャー+とリリーフグリップの違いを表にまとめてみました。

レギュラーとミニの違いは、単純にサイズの話です。
体重が60kg以下の方はミニサイズ、それ以上の方はレギュラーサイズを購入するようにしましょう。
まとめ
なんだかんだ言ってものすごく良いシートです。
オールマイティにツボを抑えていて、特に欠点らしい欠点もなく 姿勢サポートシート界の優等生といった感じ。
ただ、ポスチャー+を長年愛用してきた私からすると、リリーフグリップはちょっと華奢な印象。
そのせいか、個人的には姿勢サポート効果がやや弱いようにに感じてしまいます。
ただ、バックジョイの公式発表では、ポスチャー+もリリーフグリップも「効果は一緒」とのことなので、これはあくまで個人的な感想に過ぎませんし、初心者の方がまず購入するのであれば、このくらいソフトな座り心地の方が良いかもしれません(特に女性やお子さんなど)。
軽くて持ち運びも便利なので、使用場所が頻繁に変わるようなケースの方にもおすすめです。
レギュラーサイズは、以下から購入できます。
ミニサイズは以下から購入できます。
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